独立を考えはじめると、必ずぶつかる質問があります。
ここでは、3人のアイリストさんに登場してもらいます。
みなさん実際にいそうな方たちです。読みながら、「あ、これ私に近いかも」という人を探してみてください。
シェアサロン(面貸し)の席代は、お客様が来ても来なくても同じ金額がかかります。
独立したばかりで予約がまばらな時期だと、これは想像以上に重たいものです。
その点、業務委託は売上がなかった月の支払いもゼロ。
お店に払う分は歩合から引かれるので、マイナスにはなりません。
「取られる割合」だけを見ると業務委託は損に見えます。でも、まだ守るものが少ない時期に必要なのは、率のよさより「マイナスにならないこと」です。
あかりさんは、ちょうど境目にいる方です。
ここで確認しておきたいのが、「そのお客様は、お店が回してくれた人か、自分についてきた人か」。
シェアサロンに移ると、お店から回してもらっていたお客様は、基本的についてきません。
今の売上のうち5万円ぶんがお店経由だとすると、シェアサロンに移った瞬間、その5万円は消えます。
だから判断は、総売上ではなく「指名で来てくれるお客様の売上」で見る必要があります。ここを総売上で計算してしまうと、切り替えが早すぎて逆に手取りが減ります。
あかりさんへの答え:同期の方と条件が違うだけかもしれません。
まずは3か月ぶん、指名とフリーを分けて数えてみてください。それだけで、答えははっきりします。
ここがシェアサロンのいちばんおいしいところです。
業務委託は、売上が増えるほどお店に渡る金額も増えていきます。
シェアサロンは席代が上限。それを超えて稼いだぶんは、ほとんどそのまま自分に残ります。
しかも、出勤日が多い人ほど1日あたりの席代は薄まります。たくさん入れる人ほど、シェアサロンは有利になる仕組みです。
メニューも価格も予約の受け方も自分で決められるので、7年ぶんの経験がそのまま自分の売上になります。
3人が選んだものは違いますが、誰も間違えていません。
違ったのは、そのとき立っていた場所だけです。
数字はあくまで目安です。
お客様の単価も、材料費も、カード決済の割合も、お店によってぜんぜん違います。
ここに書いたのは考え方の枠なので、「だいたいこのくらい」として見てくださいね。
CALM TOKYOでは、業務委託から始めて、あとからシェアサロンに切り替えられるようにしています。
最初は固定費ゼロで、自分のお客様を増やすことに集中する。
指名が育ってきたら、シェアサロンに移って手元に残る額を増やす。
この順番なら、まりさんもあかりさんもみゆさんも、同じお店で働けます。
どちらかを選んで、間違えたらやり直し、という話ではありません。
「自分はどっちなんだろう」がはっきりしないままでも大丈夫です。
今の状況をうかがって、一緒に数字を出すところからご一緒します。
見学だけ、相談だけでもかまいません。
※ 記載の内容は一般的な考え方をまとめたものです。実際の条件はサロンごとに異なります。
※ 独立・開業にあたっての税務や契約については、税理士・社労士等の専門家にご確認ください。